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2-21 ジーナがマニラにやって来た

2-21 ジーナがマニラにやって来た

マニラでミッシェルと仲良くなったと思ったら、ジーナから連絡がやってきた。「お店が閉まった。マニラで働く。来て。」まただ。何故かおいかけられるように、新しいお店にジーナは移る。

仕方ないので、なくなくミッシェルに説明した。「実はマニラに来る前にロハスに行っていた。ロハスではジーナという子を指名していた。そのジーナが今度マニラで働く。ジーナは前から指名していたから、マニラでもジーナを指名しなくちゃならない。ミッシェルを指名できなくなる。ごめん。」こうしてミッシェルとは瞬殺で終わってしまった。

ジーナがマニラで働き始めてからは連日メッセージがやって来る。行ってやらなくてはならない。お客の少ない木曜日を狙ってお店に行った。すると、ロハスにいたママまでマニラにいた。ロハスがマニラに引っ越してきた。ママから指名は?と聞かれて、ジーナと答えた。全然不自然じゃない。まるでロハスの延長といった感じだった。

ジーナがやって来た。彼女は久しぶり、と屈託なく笑う。心の中で、お前から逃げるためにマニラに来ていたんだけどな、とつぶやく。ジーナは基本客あしらいがうまいし、私を自分の車で送ってくれるなどの特別待遇を受けていたから、マニラでのジーナ指名は定着してしまった。

お店を出る時などに、時々ミッシェルと目が合う。ちょっと気まずいが、平静を装って笑顔で挨拶をする。彼女も笑顔で挨拶をする。まぁ、これが一番いい結果じゃないかと思った。流石に同じ店で二股はかけられないし、古い方とちゃんと手を切っていなかったのだから、筋を通さなくてはならない。そうしなければ、もっとひどい結果になる。

それにミッシェルにちゃんと伝えていれば、彼女がジーナともめることはないだろう。客とホステスの関係は刹那なものだ。ジーナとはどう転ぶかわからない。ちゃんとしとけばジーナと終わった時に、ミッシェルと復活することもあり得る。

事実、ジーナとは終わった。終わった後、早速ミッシェルを指名するのもこれ見よがしなので、マニラに行くことは暫くやめることにした。この暫くの間にリサやクリスと出会っている。

リサにはデートのすっぽかしを喰らったし、クリスはデートをしない。ぱっとしていない。そうこうしているうちに、ジーナがマニラを辞めたという情報が入った。それにマニラへは十分間が開いた。色々あったこともほとぼりが冷めているだろう。行ける。そう判断して、突然にミッシェルに電話を入れた。

「まだマニラで働いている?ジーナとは終わって、もう彼女から連絡が来ることもない。マニラに行ってミッシェルを指名してもいい?」こう切りだしてみる。彼女からの返答は、「覚えてくれていてありがとう。うれしい。待ってます。」だった。