読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ウィーンでカフェ、ホイリゲ、クリムトそしてトスカ

今回のウィーン旅行は、基本的にあちらこちらそんなに出歩かず、1箇所に留まり

村上春樹の「騎士団長殺し」を集中的に読む・・・というのが主目的でした。

2月に発売されてすぐ買ったはいいもののほかにも読むもの(勝新太郎についての本だったりして)があったりと2,3ヶ月くらい塩漬け状態だったのでここらで気合い入れました。

そんなわけでこの3日間カフェにほとんど入りびたり状態でした。

それも普通にお茶するときのみならず、朝ごはんや夕飯などもとったりしました。

行ったのは初日のカフェ・モーツァルト以外には

カフェ・ツェントラル、カフェ・グリエンシュタイドル、カフェ・ムゼウム、カフェ・シュバルツェンベルクなどなど老舗めぐりでした。

(ハヴェルカや表参道に支店のあるラントマンまでは手が回らなかったですな)

あんまりBGMなどもかかっていないし、落ち着いた内装なので読書にはもってこいでしたわ。

 

 

 

 

 

その一方で前回同様に郊外グリンツィングに出向き、地ワインを出す居酒屋ホイリゲでも楽しみましたが、ここでの食事もちょっとがっちり感ありましたな。(ちょっとしょっぱい)

その一方で季節柄ホワイト・アスパラも楽しめました。

 

 

また3日目には分離派会館とベルヴェデーレ宮殿クリムトを堪能。

やっぱり世紀末ウィーンの分離派は、エゴン・シーレやココシュカよりも断然クリムトが好きですな。

あの匂い立つようなやわらかさのタッチが好きです。

分離派会館のクリムトベートーヴェン・フリーズの間では、ここでマーラーウィーンフィルと第九を演奏したのね・・・と感慨深くもなりました。

 

 

で、3日目の夜も国立歌劇場でオペラ。

この日の演目はものすごい人気が高いものの、主役2人はどちらもドタキャンで有名なだけに両方ともホントに出るのかいな・・・と不安でしたが(ゲオルギューにいたってはNYのMetを出禁になってますしね)、夕方劇場に貼り出しのポスターにはキャスティング変更がなかったので一安心でしたわ。

トスカ @ ウィーン国立歌劇場

プッチーニの代表的なオペラ。

今回はアンジェラ・ゲオルギューヨナス・カウフマンという花形スター(と同時にドタキャンコンビ)をむかえての公演。

演出はオーソドックスに1幕目は教会、2幕目はスカルピオの取調室、3幕目はサンタンジェロ城の屋上をそれぞれ具象的で写実的なセットでした。

ウィーン・フィルは前々日のショスタコのオペラのような緩慢さはなくイタリアオペラらしい快活な進行で楽しめましたが、毎度のごとくドイツ系のかっちりした音造りのためちょっとイタリア〜ンな抑揚がないのが物足りないですかな。(その意味ではスカラ座で見た「トスカ」がベストでした)

タイトル・ロールを演じたゲオルギューは声にちょっと不安定感もあったり、オケとのズレもあったりしました。

その意味ではそろそろゲオルギューのソプラノ歌手としては落ちて来ているのかもしれませんが、でも2幕目の魅せ場でもある「歌に生き、恋に生き」はさすがにスター然としたものを感じました。

もっとも来月パレルモ・マッシモ歌劇場の来日公演での「トスカ」でまたゲオルギュー見る予定ではありますがどうなっていることか・・・・

敵役のスカルピアはイタリー人のヴラトーニャ。

初台の新国立でリゴレットなどを演じたこともあるようだけど、ちょっと薄い。

主要役2人がスターなだけに霞む。

もっとガグニーゼ、ルネ・パーペのように悪どさ、エロっぽさを前面に出してほしいものだ。

で、この日一番素晴らしく絶賛を浴びたのはカヴァラドッシ役のカウフマン。

カウフマンというとワーグナーヴェルディの重厚なテノールという印象もありましたが、このカヴァラドッシも悪くない。

3幕目の「星はきらめき」の甘いテノールでうっとりさせるもので、場内中から割れんばかりの拍手が鳴り止みませんでした。

なかなか拍手は止まらずオケが先に進めないほどでした。(スカラ座だったら拍手に応えて

もう一回続けてアンコールで歌うんだろうけどね)

さすが今現在キング・オブ・テノールと呼ばれるだけありますな。

Conductor:Eivind Gullberg Jensen

Director Margarethe Wallmann

Design Nicola Benois

~

Floria Tosca Angela Gheorghiu

Mario Cavaradossi Jonas Kaufmann

Baron Scarpia Marco Vratogna

Cesare Angelotti Ryan Speedo Green

Mesner Paolo Rumetz

それにつけてもウィーン国立歌劇場、何度も足を運んでますが、

じつはここでモーツァルトワーグナー、Rシュトラウスなどのドイツ系オペラはなぜか一度も観たことありません(来日公演では観てはいますが)

いつもなぜかイタリア系、フランス系、ロシア系ばかり・・・